ダブルバスレフスピーカー作製(Stereo付録 スキャンスピーク フルレンジ使用) ~測定・試聴編~

前回の記事で製作が終わりましたので、ユニットの取付け、測定・試聴を行います。





関連記事

スピーカーユニットメモ ~ScanSpeak(スキャンスピーク) 10cmフルレンジ 10F/8422-03~

ダブルバスレフスピーカー作製(Stereo付録 スキャンスピーク フルレンジ使用)




ユニット取付け

スピーカーシステムに魂を入れるといっても過言ではない作業(大げさ)。本当はもう少し時間をかけて接着剤を乾燥させた方が良いのですが、音を聴きたい欲望に我慢ができなくなってしまいました(汗)。


ハンダ付けの様子
ハンダ付けの様子



完成(前面)
完成(前面)

完成(後面)
完成(後面)


完成。前面写真の側面部分と、後面写真の下段部分に出っ張りがありますが、これは、余ったMDF材を補強目的で貼り付けたためです。無くても問題ありません。

余談ですが、私はおっちょこちょいなので、ユニットをネジ止めしているときに、ドライバーでエッジやコーンをブスっとやってしまうことが結構あります(汗)。完成間近の大失敗のため、凹みようが半端ないのでご注意を(笑)。



測定

周波数特性の測定結果を掲載します。

使用ソフトウェア・測定条件

多機能 高精度 テスト信号発生ソフト WaveGene V1.40 efu氏
高速リアルタイム スペクトラムアナライザー WaveSpectra V1.40 efu氏
入力信号:サインスイープ20Hz~20kHz
マイク位置:ユニット軸上1m

このスピーカーは背丈が低めなので、台の上に載せた状態で測定してみました。

周波数特性(Lチャンネル 台置き)
周波数特性(Lチャンネル 台置き)

周波数特性(Rチャンネル 台置き)
周波数特性(Rチャンネル 台置き)


当初、ユニット振動板が直接再生している帯域と、バスレフポートが再生している帯域がクロスオーバーする周波数で幅が広いデップが出来てしまうかな?と、想像していたのですが思いのほか良い特性です。

小さなデップはありますが、50Hz~17kHzの範囲でおおむねフラットです。なにしろf0が100Hzのユニットなので50Hzまで十分なレベルで再生できるとは思っていませんでした。(低域の特性が山あり谷ありのガタガタになると思っていた。)



個人的に実際の使い方に近い、床に直置きした状態でも測定してみました。

周波数特性(Lチャンネル 床置き)
周波数特性(Lチャンネル 床置き)

周波数特性(Rチャンネル 床置き)
周波数特性(Rチャンネル 床置き)


ポートが床に近い位置にあるため、床からの反射の影響をもろに受けてしまっています。そのため、低域は強調されており、ユニット振動板が直接再生する帯域とポートが再生する帯域のクロスオーバー付近では大きなデップができています。やはり、床から離して設置する方が良いようです。



試聴

以下の構成で試聴しています。

TEAC VRDS-25xs(CDプレーヤー)
             ↓
ONKYO Integra RESEARCH RDC-7(プリアンプ)
             ↓
BEHRINGER A500(パワーアンプ)
             ↓
ダブルバスレフスピーカー


スピーカーの設置方法は、特性が良かった台置きです。

  • クラシック(ピアノ)
    Tchaikovsky Piano Concerto #1,Rachmaninov Preludes
    スヴァトスラフ・リヒテル(ピアノ),ウィーン交響楽団,ヘルベルト・フォン・カラヤン(指揮)


    チャイコフスキーピアノ協奏曲第1番を中心に聴きました。ピアノは良いのですが、演奏が盛り上がってきて音圧が上がった時にヒステリックな音になるような感じがします。これはユニットのフレームを補強すれば改善するかもしれません。また、エージング不足が原因の可能性もあるので、現在は様子を見ています。





  • クラシック(オルガン)
    Orgel Chorale durch das Kirchenjarh:Helmuth Rilling

    長岡鉄男先生ご推薦CDその1。教会堂での収録で10Hz以下の超低域が録音されており、トラック7の冒頭ではスピーカーのコーンがふらふら動くのが目視で確認できます(笑)。お試しあれ。

    50Hzあたりまで出ているので、パイプオルガンの雰囲気はそれなりには出ます。さすがに10cmユニットなので、音量を上げると無理をしているのがわかりますね。パイプオルガンの演奏は他の楽器ではありえない低い周波数の音が入っているので、余計に無理をしているのが目立ってしまっています。





  • ジャズ
    Somethin' Else:Cannonball Adderley

    サックスは前に出てきますし、ウッドベースも悪くはないのですが、なんか上品な感じですね。ジャズにはちょっとよそよそしい感じかな。ジャズに限って言えば、エレクトロボイスの209-8Aには一歩及ばないですね。やはり、ヨーロッパのユニットなのでクラシック向きですね。




  • 和太鼓
    富嶽百景:鬼太鼓座

    長岡鉄男先生ご推薦CDその2。
    小太鼓の音は角が取れた感じになります。FOSTEXのFEシリーズだと角が鋭いところが適度にマイルドになる感じです。

    大太鼓の音は50Hzあたりまで再生できているので、意外と雰囲気が出ています。自室メインスピーカー(FOSTEX FE208EΣ使用共鳴管型)では、部屋の空気を揺るがすような音が出せますが、さすがに10cmフルレンジなのでそのような音を出すのは無理です。

    和太鼓もユニットが無理をしているのがよくわかりますね。このCDは、音量を上げすぎると本当にユニットを壊しますので要注意です。




  • ボーカル
    MELODIES:山下達郎

    有名なクリスマス・イブが収録されているアルバム。刺激的な音が出ないので、ポップスをBGM的に聴くには良いですね。バスドラム、ベースギターも聞き取れます。




まとめ・雑感
  • ScanSpeak 10cmフルレンジ 10F/8422-03について

    このユニットのスペック表を見たときに出力音圧レベルが84dBって能率が低いな・・・と、漠然と思いましたが、想像していた以上に低くてびっくりしてしました。

    完成直後からユニットのウォーミングアップを兼ねて、パソコンに接続して音楽を流したり、ニコニコ動画を観たり(笑)して十数時間程度使っていました。

    パソコンで使っているアンプは、学生時代に購入した今は無き緑電子社製のミキサー内臓アンプ MMA-4355 です。これを使って聴いていたのですが、かなり音量を上げても、いつも聴いている大きさになりません。上げすぎると音が歪んでくるのでいつもの音量にするのはあきらめました。

    このミキサーアンプはDTM向けの製品で、出力は8Ω負荷で3.9w+3.9wくらいしかありません。しかし、いつも使っているスピーカーは出力音圧レベルが90dB以上あるので、音量不足を感じたことはありませんでした。84dBと90dBだと6dBの差、倍率で言うと2倍違うので当然といえば当然なのですが、高能率スピーカーばかり聴いていたの身としては、軽いショックを受けました。

    ニアフィールドモニターとして小音量で聴くの分には小出力アンプで良いかもしれませんが、そこそこの音量で聴きたいのであれば、10w+10wくらい出力があった方がいいかもしれません。最近は出力が10w前後のデジタルアンプが種類豊富に出回っていて、しかも安価で入手できます。

    実のところStereo誌はかなり前に買うのをやめてしまっていて、今回はおまけに釣られて久しぶりに買いました(笑)。以前、「おまけなし」の頃に購入したときの価格が1,000円だったと思うので、2012年8月号が「雑誌 + おまけ」で3,000円くらいですから、「おまけ」のユニットはペアで2,000円程度、1本あたり1,000円です。

    原価は不明ですが、おそらく相当無理をしているでしょうし、そのしわ寄せがプラスチックモールドのフレームとかに見受けられます。しかし、ここは自作道、エポキシパテで補強する楽しみを取っておいてくれたと解釈すべきでしょう。音質も悪くないですから、小口径フルレンジの箱庭的楽しみがギュッと詰まっている良い製品と感じました。



  • ダブルバスレフエンクロージャーについて

    エンクロージャー容量は問題ないと思うのですが、やはりダクト径が太すぎたかなと思いました。FOSTEXのFE83Enあたりを使うならこれでいいかもしれないですが、このユニットの場合は低域の音圧が落ちるかもしれないですが、ポート径を小さくしてキャビネット内のスチフネスを上げた方が、耐入力が上がるのではないか?と思います。

    設計編で書いた、第1ダクトをφ60×50(mm) 共振周波数163Hz、第2ダクトをφ40×50(mm) 共振周波数63Hz の方でも作ってみて動作を確認してみたいとは思いました。スピーカーが増えるのでやりませんけど(汗)。



  • まとめ

    内容の薄い感想をだらだらと書いてきましたが(汗)、Stereo2012年8月号は値段もお手頃ですし、良いおもちゃになっているのではないかと思います。これを期にスピーカー工作にチャレンジされてみてはいかがでしょうか?。私のようにハマってしまって、部屋がスピーカーだらけになっても責任は持てませんが(笑)。


Stereo(ステレオ)
2012年8月号
Stereo(ステレオ)
2013年8月号
Stereo(ステレオ)
2014年8月号


にほんブログ村 PC家電ブログ オーディオへ
にほんブログ村

にほんブログ村 PC家電ブログ ピュアオーディオへ
にほんブログ村
関連記事

テーマ : オーディオ
ジャンル : 趣味・実用

tag : オーディオ スピーカー ScanSpeak スキャンスピーク 10F/8422-03 Stereo 2012年8月号

広告
Google検索
プロフィール

meridianstar

Author:meridianstar
元システムエンジニアの成れの果ての姿。
詳しいプロフィール:はじめに

contact
※ブログ内容にそぐわない質問の場合、お答えできないことがあります。ご了承ください。

Twitter:meridian15
ニコニコ動画:ヤサコ
pixiv:ヤサコ

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

記事一覧
最新記事
広告
カウンター
注目しているもの
リンク(企業)
リンク(お友達)
  • Bond's Lab
    音楽とオーディオとDIYをこよなく愛する ボンド君 氏 の趣味サイト。

  • 試行錯誤
    試行錯誤 氏 のプログラミングお勉強ブログ。

このブログをリンクに追加する
RSSリンクの表示
参考書籍
にほんブログ村
QRコード
QR
Powered By FC2ブログ

今すぐブログを作ろう!

Powered By FC2ブログ

にほんブログ村