スピーカー再生音の録音 覚え書き

こちらの記事で、 Stereo誌 2014年8月号付録 FOSTEX製ユニットを使用した3wayスピーカーの製作風景を動画にまとめ、ニコニコ動画に投稿していますが、動画の1コーナーとして完成したスピーカーの実機演奏が試聴できるようになっています。


動画作成に当たり、自分の部屋でスピーカーを演奏、マイクで収録したときに試行錯誤した内容を、個人的な備忘録としてまとめます。

電子楽器の演奏音を出力するような、楽器としてのスピーカーの使い方とは異なり、純粋にスピーカーの音質の違いをマイクで収音、記録するというかなり特殊な内容なので、参考価値はほどんどないと思います(笑)。



ご注意!

この記事は素人が適当に書いているものです。内容については参考程度にされますよう、よろしくお願いします。




  • 投稿動画はこちら


【ゆっくり解説付】3wayスピーカーを作ってみた。
Stereo2014年8月号付録 FOSTEX製スピーカー使用

視聴コーナーは12分50秒付近からです。



使用機材・録音環境


  • 使用機材一覧

名称画像説明備考
ASUS Eee PC 901ASUS Eee PC 901録音に使用したパソコン(ネットブック)。SSDを内臓しており、HDD、DVDドライブ等は内臓していないため、ディスク回転音が発生しないので録音用途には向いています。

しかし、CPUファンは付いているので、残念ながらゼロスピンドルではありません(笑)。それを差し引いても、動作音が静かな方だとは思いますが。

元々WindowsXPがプリインストールされていました。しかし、XPサポート期間終了に伴い、Ubuntu Linux をインストールして使っています。

録音に使用したアプリケーションはオープンソースのオーディオエディタ Audacity です。
内臓SSD:8GB -> 64GB

メモリ:1GB -> 2GB
交換済み。
BEHRINGER( ベリンガー ) UCA202 U-CONTROL BEHRINGER( ベリンガー ) UCA202 U-CONTROL 普段パソコンで音楽を聴くときや、周波数特性、インピーダンス特性の測定にも利用しているUSBオーディオインターフェース。

Ubuntu Linux でも特に手動で設定することなく認識して使用することができました。
 
BEHRINGER( ベリンガー ) ECM8000BEHRINGER( ベリンガー )  ECM8000測定用の無指向性コンデンサーマイクロフォン。

本来は測定用ですが、今回はスピーカーの再生音を収録するのに使用します。ステレオ録音するため2本用意しました。

測定用マイクを使用した理由は、以前から所有していた測定用機材を流用することにより、低コストでステレオ録音に対応したためです。
 
BEHRINGER ( ベリンガー ) PS400 MICROPOWER BEHRINGER ( ベリンガー ) PS400 MICROPOWER コンパクトで安価なファンタム電源。

ファンタム電源内蔵ミキサーを持っていないため2台用意しました。ファンタム電源電圧:+12V、+48V切り替え可能。
 
BEHRINGER( ベリンガー ) RX1602 EURORACK PROBEHRINGER( ベリンガー ) RX1602 EURORACK PROもともと、音源モジュール(シンセサイザー)のミキシング用に買ったラインミキサーです。16ch(ステレオ8ch)入力できます。

マイク入力がついていないため、仕方なくファンタム電源を購入しました。

コンデンサーマイクを利用した録音が主な用途の場合では、ファンタム電源内蔵ミキサーか、ファンタム電源内蔵USBオーディオインターフェースを用意した方が良いと思います。
 
CLASSIC PRO ( クラシックプロ ) MSB/BLACK マイクスタンドCLASSIC PRO ( クラシックプロ ) MSB/BLACK マイクスタンドクラシックプロの安価なマイクスタンド。

元々は周波数特性測定時のマイク固定用として購入。
 
K&M( ケーアンドエム ) 23550 K&M( ケーアンドエム ) 23550 1本のマイクスタンドに、マイクを2本取り付け可能なマイクバー。

ステレオ録音するために購入。
 
CLASSIC PRO( クラシックプロ ) MIX050 CLASSIC PRO( クラシックプロ ) MIX050 クラシックプロの安価なマイクケーブル(5m)。L、Rで2本使用。

この他に、
ファンタム電源~ラインミキサー間にXLR-ホーンケーブル(2本)
ラインミキサー~USBオーディオインタフェース間にホーン-RCAステレオケーブル(1本)
を使用しています。
 




  • 録音環境


録音環境


自室の録音環境を図にしてみました。ベリンガー勢が多めです(笑)。



備忘録

試行錯誤して得られた情報をメモ。


  • ノイズ対策

    部屋に外来ノイズができる限り入り込まないようにするため、雨戸、窓、カーテンなど、多少なりとも遮音効果のあるものはすべて閉める。

    中高域には効果が大きいですが、低域、特に50Hz以下には効果が薄いです。しかし、部屋に入り込むノイズの最大レベルは確実に下がります。断熱材入りの雨戸が一番遮音効果が大きいようです。自室の2つある窓のうち、出窓には雨戸が付いていません。出窓にも雨戸が付いていれば、もっと静かな環境にできそうなのですが・・・。

    最大の敵(笑)は自動車のエンジン音、ドアを閉める音です。雨戸を閉めることにより、がまんできる範囲までノイズレベルに下げることができました。ジェット機、ヘリコプターが自宅の上空を通過した場合は、素直にあきらめます(笑)。これらのノイズは現状では対策のしようがありません。

    窓以外でノイズが入り込みやすいのが、部屋の入り口であるドアです。自室のドアは軽く作るために太鼓張りの構造になっているため、遮音効果はほとんどありません。一応、日本特殊塗料の「防音一番オトナシート」という制振材を片面全体に貼り付けてあり、そのおかげで中高域についてはかなり遮音効果が上がっているようです。本当はもう1枚を上に重ねて貼りたいのですが、意外と重量があるので、蝶番が壊れるのが怖くてやっていません(汗)。でも、そのうちがまんできなくなって貼ってしまうかもしれない(笑)。





    部屋が完全に閉め切り状態になるため、夏場はきついです(汗)。エアコンは風切り音がノイズになってしまうため使うことができません(汗々)。

    やっていることは周波数特性を測定する場合とほとんど同じです。測定の場合、スペアナを見ながら低域ノイズが無いタイミングを見計らう等、かなり神経質になりますが、実機演奏の場合はそこまでやっていません。




  • ファンタム電源電圧の確認

    ファンタム電源(behringer PS400 MICROPOWER)は、組み合わせるマイクに合わせて電源電圧を+12V、+48Vの2種類から選ぶことができます。また、コンデンサーマイク ECM8000が動作する電源電圧は、+15V~+48Vの範囲となっています。

    私も気付くのに少々時間がかかったのですが、PS400の出荷時の電圧設定は+12Vになっており、ECM8000は不安定ではありますが、+12Vでも一応動いてしまうようです。しかし、不安定な状態なので盛大にノイズが入ってしまいます。おそらく、最低動作電圧が+15Vなので、電圧が近い+12Vでもなんとか動いてしまうのでしょう。

    正常な動作をさせるため、PS400の電源電圧を+48Vに切り替えます。すると、動作が安定してノイズも消えます。

    インターネットでECM8000の評価を調べてみると、ノイズが多いという意見が見られます。個体差・初期不良の可能性もありますが、電源電圧の設定を誤っていることが原因の場合は解決できる可能性があります。




収録方法について考察


  • 前提条件

    スピーカー工作動画の1コーナーとして、製作したスピーカーの実機演奏を収録したものをできる限りオリジナルに近い音で聴いてもらうために、視聴者には比較的容易に広い周波数帯域でフラットな特性が得られるヘッドフォンを使ってもらうことを前提としてます。そのため、ヘッドフォンで視聴した場合において、できる限りオリジナルに近い音を再現できる収録方法を考察します。

    現実問題としてオリジナルの音を忠実に再現することは、マイクの特性、部屋の特性、ラウドネス効果、視聴者の再生環境など解決が難しい要素が多々ありますし、私自身が録音技術について素人なので(笑)、はっきり言って不可能なのですが(汗)、視聴者には、せめて雰囲気だけでも味わってもらえるようにするにはどのような方法が良いか考えてみます。


    私の足りない頭(汗)で思いついた収録方法を挙げてみました。とはいえ、なんてことのない普通の方法なのですが・・・。




  • オンマイク録音

    オンマイク録音


    ステレオで収録するために、マイクが2本あるという点を除けば、ほとんど周波数特性の測定を行う場合と同じような録音方法です。イラストでは録音対象がマルチウェイスピーカーになっていますが、フルレンジの場合はユニット軸上、マルチウェイの場合はスコーカー(ミッドレンジ)軸上にマイクを向けて録音します。

    メリット

    • スピーカーから放射された直接音中心の収音となる。
    • クロストークが少ない。
    • 指向性による高域の減衰が少ない。


    デメリット

    • 小型スピーカーの場合はともかく、ある程度の大きさのあるスピーカーの場合、実際の視聴ではこんなに近距離で聴くことはないため、現実と乖離がある。



  • オフマイク録音

    オフマイク録音


    実際の音楽視聴に近いマイク配置です。イラストでは左右のマイクは平行に配置されていますが、実際の録音ではスピーカーの方向に向けています。狙っている位置はオンマイクと同様に、フルレンジの場合はユニット軸上、マルチウェイの場合はスコーカー(ミッドレンジ)軸上です。


    メリット

    • リスニングポイントにマイクを配置するため、現実の視聴に近い。


    デメリット

    • スピーカー直接放射音と共に、間接音も収録されるため、部屋の響きの影響が大きい。
    • クロストークがある。
    • ツィーターとマイクに距離があるため、指向性による高域減衰がある。



ニコニコ動画に投稿した動画では、Stereo誌2012年8月号版、Stereo誌2013年8月号版 付録ユニットを使ったスピーカー作成動画の試聴コーナーがオフマイクで録音、Stereo誌2014年8月号版 はオンマイクで録音しています。

ただし、Stereo誌2012年8月号版、Stereo誌2013年8月号版 の動画では、当時はマイクを1本しか所有していなかったためモノラル録音になっています。


  • 2012年8月号版




  • 2013年8月号版




収録した音をヘッドフォンで聴いた個人的な所感としては、オンマイクで録音した音の方が耳で直接聴いた音に近いように感じられました。オフマイク録音では明らかに高域が減衰しており、低域が出すぎなバランスの音になっていました。



この他の方法としては、オンマイクと、アンビエント収録用のマイクを使ったマルチチャンネル録音や、ダミーヘッドを使ったバイノーラル録音が考えられますが、予算の関係で無理です(笑)。

また、バイノーラル録音はともかくとして、マルチチャンネル録音の場合、ミックスダウン作業が必要になり、素人の私がやってもうまく行くはずがありませんし、録音した音を加工してしまうと、どんどん原音から離れていってしまうような気がするので、私個人の気持ちとしてもやりたくありません。
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