代替スピーカーエッジ作成方法 考察・検証メモ #2

前回行ったスピーカーエッジ作成方法の検証結果を元に、今回は実際のスピーカーユニットに合わせた代替エッジを作ってみます。




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代替スピーカーエッジ作成方法 考察・検証メモ





使用ユニット紹介

ヤマト糊のアラビックヤマトをダンプ剤として利用した代替スピーカーエッジの実機テストには、こちらのスピーカーユニットを使ってみることにしました。


FOSTEX(フォステクス) FE87
FOSTEX(フォステクス) FE87

フォステクスのFE87です。

このスピーカーユニットはこちらの記事で紹介している、長岡鉄男氏設計のMX-16AVというエンクロージャーに取り付けられていたものですが、ご覧のように布エッジに塗布されていたダンプ剤が軟化して流れ出し、コーン紙にしみを作っています。



FOSTEX(フォステクス) FE87 エッジ拡大
FOSTEX(フォステクス) FE87 エッジ拡大


軟化して流れ出してしまったため、ダンプ剤の塗布量が減少しています。そのため、エッジに張りがなくなり、ペラペラになってしまっています。また、エッジ表面が軟化の影響でベトベトしており、ほこりが付着しています。



FOSTEX FE87(その1)FOSTEX FE87(その2)FOSTEX FE87(その3)


MX-16AVにはFE87が3本取り付けられていました。しかし、購入時期、使用した期間はまったく同じなのにもかかわらず、なぜか左の個体だけ劣化が激しいです。

右の2つの個体はコーンにしみがないため見た目の劣化は軽微ですが、実際のところエッジのコンディションはどの個体も似たり寄ったりの状態で、張りがなくペラペラになっています。



代替エッジの製作


FOSTEX FE87 (寸法)
FOSTEX FE87 (寸法)


代替エッジを作るために、あらかじめFE87の寸法を実測しました。

公証口径が8cmのユニットなので、コーン直径が55mm、エッジ幅が7mmと非常に小さいです。代替エッジを作成するだけならば小口径ユニットの方が楽なのですが、取り付けは細かい作業になるため難易度が高くなってしまいます。



バックアップ材カット工具
バックアップ材カット工具


インターネットで調べた情報を参考にさせていただき、エッジロール部分の雛形として使用するバックアップ材を加工する工具を作りました。

φ75のドリルビットで2箇所に穴をあけ、それらをつなげで横長の穴を作り、カッターの替刃を適当な長さに折ったものをハンマーで打ち付けて固定しました。



バックアップ材カットの様子1


あらかじめバックアップ材に切り込みを入れておき、工具の裏側からさしこみ、カッターの替刃で二つに割ります。



バックアップ材カットの様子2


バックアップ材のカットには少々コツが必要のようで、板に対して垂直方向に(替刃に対しては水平方向に)手前に引き寄せるようにして、強く引っ張っただけではうまく半分に割れてくれませんでした。

当初、板に開けた穴のサイズはバックアップ材の直径と同じにしてありました。その状態ではバックアップ材が替刃に当たっている部分(切断面)が手前に引っ張ってもスムーズに切れてくれなかったため、引っ張る力でちぎれてしまいました。そのため、穴を横長に広げました。

穴を横長に広げたことによりバックアップ材を引っ張りながら左右スライドさせることができるようになったため、切断面にカッターの替刃がうまくこすり付けられるようになり、なんとかカットできるようになりました。

ニクロム線を使用した発泡スチロールカッターを使用すれば、引っ張るだけでうまく切ることができるかもしれませんが、普通のカッターの場合、刃を切断対象にこすり付けることにより切るので引っ張るだけではダメみたいですね。



カット後のバックアップ材


カット後のバックアップ材の様子です。内側にある厚さが薄い方を使います。



エッジ製作の様子1


エッジの作成方法は前回と同じです。

ダイソーの400x200x6mmのMDF材に直径55mmの円をコンパスで描きます。



エッジ製作の様子2


エッジロール部の雛形となるバックアップ材とエッジ基材となる布を仮止めするための両面テープを、作成するエッジが収まる面積よりもひと回り大きい範囲に貼り付けます。



ニトムズ はがせる両面テープ
ニトムズ はがせる両面テープ


前回同様、両面テープは「ニトムズ はがせる両面テープ」を使いました。



エッジ製作の様子3


先ほどカットしたバックアップ材をコンパスで描いた円にあわせて貼り付けます。



エッジ製作の様子4


バックアップ材の破片がエッジに貼り付くのを防ぐため、アラビックヤマトを薄く塗り、乾燥させます。



エッジ製作の様子5


エッジの基材となる布をしわにならないように貼り付けます。



ヤマト糊 アラビックヤマト
ヤマト糊 アラビックヤマト


今回も前回同様、エッジのダンプ剤にはヤマト糊のアラビックヤマトを使います。



エッジ製作の様子6


アラビックヤマトを塗ります。

エッジロール部の内側と外側は厚めに、ロール部は薄めに塗布しました。



エッジ製作の様子7


アラビックヤマトが乾燥した様子です。



エッジ製作の様子8


サークルカッターを使って内側を切り取った様子です。

コーンと接着するための糊代は3mm程度取りました。



完成したエッジ(表)
完成したエッジ(表)
完成したエッジ(裏)
完成したエッジ(裏)


完成したエッジの様子です。(上:表側、下:裏側)

写真ではちょっと見づらいですが、硬化したアラビックヤマトが透明な層になっています。フレーム側に接着するための糊代も3mm程度取ってあります。



比較のために、厚塗りバージョンも作ってみました。

完成したエッジ(厚塗り表)
完成したエッジ(厚塗り表)
完成したエッジ(厚塗り裏)
完成したエッジ(厚塗り裏)


完成した厚塗りエッジの様子です。(上:表側、下:裏側)

薄塗り、厚塗りともダンプ剤の塗り重ねは1回ですが、厚塗りの方は塗布量を多めにしてあります。しかし、完成したエッジを触って硬さを比較してみたところ、あまり違いは感じられませんでした(汗)。

スピーカーユニットにエッジを取り付けてインピーダンス特性を測定すれば、f0に違いが表れてくるはずなのですが・・・、どうなることやら(汗)。



次回に続く・・・ ->その3

天然オレンジのはくり剤セメダイン
スーパーX クリア
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