スピーカーユニットメモ ~フルレンジユニット PIONEER(パイオニア) OMP-600~

Stereo編 ONTOMO MOOK「これならできる 特選スピーカーユニット パイオニア編」付録

口径6cm フルレンジユニット PIONEER(パイオニア) OMP-600


「フォステクス編」はこちら


Stereo編 ONTOMO MOOK 「これならできる 特選スピーカーユニット パイオニア編」(表紙)
Stereo編 ONTOMO MOOK
「これならできる 特選スピーカーユニット パイオニア編」
PIONEER(パイオニア) OMP-600 (表)
PIONEER(パイオニア) OMP-600 (裏)
PIONEER(パイオニア) OMP-600






関連記事リンク







仕様

  • PIONEER(パイオニア) OMP-600

PIONEER(パイオニア) OMP-600
OMP-600
[外形寸法図] PIONEER(パイオニア) OMP-600
外形寸法図
 



  • 規格
    • 形式: 6cmコーン型フルレンジ
    • インピーダンス:
    • 最低共振周波数: 130Hz (1V)
    • 再生周波数帯域(*): 80Hz~20kHz
    • 出力音圧レベル: 82dB (300, 400, 500, 600Hz平均 1m/1W)
    • 定格入力: 5W (Free air), 10W (400cc相当BOX入りの場合)
    • m0: 1.583g
    • Q0: 0.997
    • 実効振動半径: 2.275cm
    • 質量: 約218g
    • バッフル開口寸法: φ58mm
    • 付属品: 取り付け用木ネジ x8本
      ※「フォステクス編」では付属していたパッキン(ガスケット)は、ユニットフレーム(フランジ)裏に貼り付けられた状態で出荷されています。
    (*)周波数特性データ上は40kHzまでありますが、出荷検査保障範囲は20kHzです。


  • TSパラメーター
    Electrical Parameters (電気的パラメーター)
    • Re: 7.42 Ohm   electrical voice coil resistance at DC (ボイスコイルの直流抵抗)
    • Le: 0.194 mH   frequency independent part of voice coil inductance (低い周波数でのボイスコイル インダクタンス)
    • L2: 0.113 mH   para-inductance of voice coil (高い周波数でのボイスコイル インダクタンス)
    • R2: 0.93 Ohm   electrical resistance due to eddy current losses (渦電流損失による電気抵抗)
    • Cme: 144.96 μF   electrical capacitance representing moving mass (振動系質量による静電容量)
    • Lces: 5.62 mH   electrical inductance representing driver compliance (ドライバ コンプライアンスによるインダクタンス)
    • Res: 37.48 Ohm  resistance due to mechanical losses (機械的損失による電気抵抗)

    Mechanical Parameters (機械的パラメーター)
    (using laser) ※レーザ変位センサを使用して測定しているという意味のようです。
    • Mms: 1.583 g   mechanical mass of driver diaphragm assembly including air load and voice coil (空気負荷とボイスコイルを含めた振動系質量)
    • Mmd: 1.509 g  mechanical mass of voice coil and diaphragm without air load (空気負荷を除外した振動系質量)
    • Rms: 0.291 kg/s  mechanical resistance of total-driver losses (全ドライバ損失による機械的抵抗)
    • Cms: 0.514 mm/N mechanical compliance of driver suspension (ドライバ サスペンションの機械的コンプライアンス)
    • Kms: 1.94 N/mm mechanical stiffness of driver suspension (ドライバ サスペンションの機械的剛性)
    • Bl: 3.304 N/A  force factor (Bl product) (力係数)
    • Lam: 0.135  suspension creep factor (サスペンション クリープ率)

    Loss factors (損失要因)
    • Qtp: 0.997   total Q-factor considering all losses (全ての損失を考慮した総合共振尖鋭度)
    • Qms: 6.021   mechanical Q-factor of driver in free air considering Rms only (機械的共振尖鋭度)
    • Qes: 1.193   electrical Q-factor of driver in free air considering Re only (電気的共振尖鋭度)
    • Qts: 0.995   total Q-factor considering Re and Rms only (Re, Rmsのみを考慮した総合共振尖鋭度)

    Other Parameters (その他のパラメーター)
    • Vas: 0.1925 l  equivalent air volume of suspension (ドライバ サスペンションと空気弾性力が等価になる空気容量)
    • n0: 0.085 %  reference efficiency (2 pi-radiation using Re) (標準能率)
    • Lm: 81.5 dB characteristic sound pressure level (SPL at 1m for 1W @ Re) (音圧レベル)
    • Lno: 81.83 dB nominal sensitivity (SPL at 1m for 1W @ Zn) (標準感度)

    • rmse: 7.1 %  root-mean-square fitting error of driver impedance Z(f) (ドライバ インピーダンスZ(f) のフィッティング誤差(平均二乗誤差による))
    • rmse: 3.67 %  root-mean-square fitting error of transfer function Hx (f) (伝達関数Hx(f) のフィッティング誤差(平均二乗誤差による))

    • Seri: 0 Ohm  resistance of series resistor (直列抵抗の抵抗値?)
    • Sd: 16.26 cm^2  diaphragm area (振動板の実効振動面積)

  • ※TSパラメーターの説明に和訳をつけてみました。なにぶん素人が調べたものなので、誤りがあると思います。ご容赦ください。



[周波数・インピーダンス特性] PIONEER(パイオニア) OMP-600
周波数・インピーダンス特性



※スピーカーケーブル・ファストン端子は付録しません。

※音楽之友社(公式)、および、ムック冊子より引用させて頂きました。





特徴

ムック冊子P2~に掲載されている「付録ユニットOMP-600の全貌 メーカー開発陣による解説」より、パイオニア株式会社 インダストリアル・ソリューションズ部 野尻和彦 氏、石山 亮 氏、海和健史 氏のインタビュー内容から OMP-600 の特徴について抜粋させて頂きました。詳しくはムック冊子をご覧ください。


  • パイオニア「BonnesNotes(ボンノート)」ブランドのスピーカーユニット。「BonnesNotes = 聴いて感動する、心が震えるような音。」とは、パイオニアの音とPC周辺機器の開発で培ったテクノロジーを融合させたPCオーディオ周辺機器シリーズのブランド名。

  • スマートフォン、PC、テレビ周辺等での使用を想定した、小型・小容量エンクロージュアに適したフルレンジスピーカーユニット。

  • ユニットは小型だが、大型マグネットを採用。振動板サイズ(エッジ含む)がΦ53mmに対し、マグネットサイズはΦ55mmとなっており、振動板より一回り大きい。その恩恵を受け、高い駆動力とレスポンスの良さで音楽の感動を再生する。

  • 小容量エンクロージュアで使用しても、しっかりとした低音が出せることを目指して設計されている。また、小型スピーカーにありがちな引っ込んだ音を払拭した、押し出し感のある音を再生可能。

  • ハイレゾ音源対応。高域は40kHzまでレスポンスがある。

  • ニアフィールドでの使用を想定した指向性の広い音。声の自然な広がり感を再現。

  • 軽量ペーパーコーンを採用。レスポンスの良さや、ハイレゾ音源のディテール再現に貢献している。

  • 上下振幅特性のバランスに優れたアップロール形状ゴムエッジを採用。

  • OEMスピーカー製造ノウハウを生かし、振動板、ダンパー、磁気回路等のパーツを上で挙げた設計コンセプトに合うようにチョイス。オントモスペシャルバージョンのフルレンジユニット。





所感

毎年恒例の夏休みにあわせて発売される、Stereo誌編集スピーカーユニット付録ムック2017年版の「パイオニア編」です。

昨年まではStereo誌8月号にスピーカーユニットが付録しましたが、今年は別冊のムックに付録する形に変更になりました。しかも、「パイオニア編」、「フォステクス編」の2種類に増えました。





 Stereo編 ONTOMO MOOK「これならできる 特選スピーカーユニット パイオニア編」(上側)  
Stereo編 ONTOMO MOOK「これならできる 特選スピーカーユニット パイオニア編」(左側)Stereo編 ONTOMO MOOK「これならできる 特選スピーカーユニット パイオニア編」(表表紙)Stereo編 ONTOMO MOOK「これならできる 特選スピーカーユニット パイオニア編」(背表紙)Stereo編 ONTOMO MOOK「これならできる 特選スピーカーユニット パイオニア編」(裏表紙)
 Stereo編 ONTOMO MOOK「これならできる 特選スピーカーユニット パイオニア編」(下側)  


ムック冊子と付録ユニットが入った段ボール箱が、大きな表紙(のようなもの)に包まれている構造に見えますが、背表紙、裏表紙の部分は実はユニットが入った段ボール箱そのものになっているのも「フォステクス編」と共通です。

以前のように、段ボール箱の部分を簡易エンクロジャーとして使うことができないのも共通です。ユニット取り付け穴の切り抜きミシン目も付いていません。

そのため、ユニットを鳴らすには何らかのエンクロージャーを別途用意する必要がありますが、ONTOMO MOOK 「スピーカー工作の基本&実例集 2017年版」に付録するQWT方式エンクロジャー・キットが「パイオニア編」に付録するフルレンジユニットOMP-600用なので、それが利用できます。





表表紙をめくった様子


表表紙をめくった様子です。左側にムック冊子が見えます。





ムック冊子を取り外した様子


ムック冊子を取り外した様子です。左側が冊子、中央の「パイオニアのUltra HD Blu-ray ポータブルドライブの広告」が印刷されている部分がユニットを梱包している段ボール箱です。



  • ムック冊子 ~目次~
    • P02~ 付録ユニットOMP-600の全貌
      ~メーカー開発陣による解説
      • パイオニア株式会社 :野尻和彦 氏/石山 亮 氏/海和健史 氏

    • P10~ 簡単から本格派までこれならできる
      やさしいエンクロージュアづくり
      :小澤隆久 氏

    • P15~ クラフトの達人が考えた
      OMP-600用エンクロージュア
      • P15~ 点音源のバランスの良さを活用したニアフィールドタイプ
        ネストボックス-2017/P :石田善之 氏

      • P18~ 小さくて可愛い、リビングのインテリアにもなる
        B.S.C. :須藤一郎 氏

      • P21~ 鳥型バックロードホーンで点音源再生を
        コサギ :炭山アキラ 氏






付録ユニット梱包箱(内箱)


付録ユニット梱包箱(内箱)を取り出した様子です。丸い穴からユニットコーン保護カバーが見えます。

写真に写っている内箱の2つの穴がユニットを取り付けるのにちょうど良いサイズなので、工夫次第で簡易エンクロージャーとして使えるかもしれません。





付録ユニット梱包箱(内箱)を開いた様子


付録ユニット梱包箱(内箱)を開いた様子です。





内容物一覧
内容物一覧


内容物一覧
  • OMP-600 x2本
  • 取り付け用木ネジ x8本

上でも触れていますが、パッキン(ガスケット)はスピーカーユニットのフレーム(フランジ)裏に貼り付いた状態で出荷されています。

左上の透明な合成樹脂製のものは、搬送時にユニット振動板(コーン)を保護するためのカバーです。





PIONEER(パイオニア) OMP-600 (表側)
PIONEER(パイオニア) OMP-600 (裏側)


上でも写真を掲載していますが、あらためてPIONEER(パイオニア) OMP-600の表側(左)、裏側(右)の様子です。


「フォステクス編」に付録する弾丸形状のフェーズプラグが個性的なルックスのOMF800Pとは違い、こちらはオーソドックスなペーパーコーン、アップロール形状ラバーエッジのフルレンジです。

裏側の写真では、ユニットサイズに不似合いな大きなマグネットが特徴的です。写真ではちょっと分かりづらいかもしれませんが、フランジ裏にパッキン(ガスケット)が貼り付けられています。


ユニット裏側には、
---------------------------
Stereo
OMP-600

PIONEER
---------------------------

の印刷がされています。





側面(端子基盤側)


端子基盤の様子。赤い端子基盤が特徴的です。


幅の広い端子がプラス、狭い方がマイナスです。端子基盤にも「+」、「-」の刻印があります。

アップロール形状のエッジがフレームより前に飛び出しています。そのため、コーン面を下にして置く場合には保護カバーを付ける必要があります。

バッフル開口径がφ58mmに対してマグネット径がΦ55mmと大きいので、バッフル開口とマグネット外周との遊び寸法が1.5mmしかありません。

エンクロージャーへの取り付けには細いスピーカーケーブルを使うとか、バッフル開口側の端子部が接触する部分を削る等、一工夫する必要がありそうです。





側面(錦糸線)


錦糸線の様子。


ボイルコイルボビンより直接引き出されています。





側面1
側面2
側面3


ユニット側面を色々な角度から撮影してみました。参考にご覧ください。


3枚目の斜め上から写した写真を見ると、フレームのかご状になっている部分よりも磁気回路のプレート部分が広いことが見て取れます。ユニットサイズに対して、いかに大きなマグネットを背負っているかが良くわかりますね。





コーン・エッジ部拡大


コーン部とエッジ部の拡大写真です。


エッジはラバー素材のアップロール形状です。

センターキャップはボイスコイルボビン内にほこりが入るのを防いだり、ボイスコイルから直接放射される耳障りな高域成分が漏れ出すのを防ぐ普通のタイプ。メカニカル2Wayにはなっていないようです。





他ユニットと比較1


手持ちのフォステクス8cmフルレンジユニットFE87(生産終了品)と、以前こちらの記事で紹介している、口径2.5inch(約64mm)フルレンジユニットALTEC LANSING L02-013A-08-Bを比較するために並べてみました。

ALTEC LANSING L02-013A-08-Bは口径2.5inch(約64mm)なので、OMP-600とサイズが近いこともあり、比較対象に加えました。


FE87は口径8cmなので、一回り(二回り?)くらい大きいですね。L02-013A-08-Bはほとんど同じサイズに見えます。

実効振動半径(a)はFE87が3cm。L02-013A-08-Bが約2.2cm(実測)。OMP-600が2.275cm。やはり、L02-013A-08-BとOMP-600は振動板サイズもほとんど同じみたいですね。





他ユニットと比較2


裏側の様子。


L02-013A-08-Bはネオジム磁石の内磁型磁気回路。OMP-600はフェライト外磁型磁気回路。FE87はフェライト外磁型磁気回路ですが、キャンセルマグネット付き防磁型です。

OMP-600のフレームサイズがL02-013A-08-Bよりも少々大きめに見えるのは、アップロールエッジを傷めないようにカバーを付けてあるためです。





他ユニットと比較3


FE87との磁気回路比較。


FE87はキャンセルマグネットと金属ケースで磁束漏れを徹底的に抑えた重厚な作りの防磁型スピーカーユニットです。そのため、磁気回路に奥行きがあります。

しかし、マグネット径ではOMP-600の方がFE87の金属ケースよりも大きいみたいですね。





他ユニットと比較4


L02-013A-08-Bとの磁気回路比較。


L02-013A-08-Bの磁気回路はネオジム磁石を使用した内磁型のため小さいです。





測定

周波数特性を測定しましたので、掲載します。


測定にはこちらの記事で製作している内容量5リットルの焼酎ペットボトルエンクロージャーを利用しました。エンクロージャー形式はバスレフ型ですが、ダクトを吸音材でふさいで密閉型として動作させたケースと、バスレフ型として動作させたケースの2種類の周波数特性を掲載しています。



焼酎ペットボトルエンクロージャー(正面)
焼酎ペットボトルエンクロージャー(裏面)
サブバッフル拡大


測定に利用した、内容量5リットルの焼酎ペットボトルエンクロージャーにOMP-600を取り付けた様子です。(左上:正面、右上:裏面、下:サブバッフル拡大)

もともと、口径10cmのユニットを取り付けるための穴が開いていました。

そのため、口径10cmより小さいユニットを取り付けるにはサブバッフルが必要なのですが、ちょうど良いサイズのものが手元になかったため、どうしたものかと思っていたところ、上述の大きさ比較で登場したALTEC LANSING L02-013A-08-Bを測定したとき作ったサブバッフルがちょうど良いサイズだと気付き、それを再利用することにしました。

しかし、OMP-600はエンクロージャー外付けで使用するユニットに対し、L02-013A-08-Bは中付けで使用するユニットのため、本来の使い方とはちょっと違う取り付け方での測定になっています。ご了承ください。

写真をご覧になると分かる通り、サブバッフルの裏側から取り付けているため、ネジの長さが合わず飛び出しています(汗)。ユニット周りのバッフル開口部はホーンのように緩やかに広がるように削ってありますが、この部分に波長の短い高域が反射、コーンからの直接放射と干渉を起こし、周波数特性に暴れが出てしまうかもしれません。

裏面を見ると、ペットボトルの注ぎ口がダクトとなっています。注ぎ口(ダクト開口)に吸音材を詰め込むことにより、密閉型エンクロージャーとして動作させています。



  • 使用ソフトウェア・測定環境

    多機能 高精度 テスト信号発生ソフト WaveGene V1.50 efu氏
    高速リアルタイム スペクトラムアナライザー WaveSpectra V1.51 efu氏
    入力信号:サインスイープ 20Hz~20kHz
    マイク位置:ユニット軸上1m
    エンクロージャー容量:5リットル



[参考] PIONEER(パイオニア) OMP-600 周波数・インピーダンス特性(公式)
[参考] OMP-600 周波数・インピーダンス特性(公式)


参考として、パイオニア公式の周波数・インピーダンス特性を再掲載します。元画像が横長で見づらいので、縦に引き伸ばしました。





[周波数特性] PIONEER(パイオニア) OMP-600 (密閉型・実測)
[周波数特性] PIONEER(パイオニア) OMP-600 (密閉型・実測)


先ずは、密閉型エンクロージャーとして動作させた場合の周波数特性から。


パイオニア公式の周波数特性グラフと比較して見る場合、公式グラフでは100kHzまで描かれている(グラフのプロットは50kHzまでだが)ため、20kHzの位置までを参照してください。

700Hz~20kHzの帯域は公式と概ね同一です。12kHz付近の大きなピーク、18kHz付近の小さなピークもあります。4kHz付近のピークは実測の方が少々高いかな?。

実測では13kHz付近に公式グラフにはないディップが出来ています。これは上述のサブバッフルの影響なのか、それとも、私の測定ではFFTのサンプル数が無駄に多い(65536サンプル)ので、公式グラフではならされてしまって表れていないだけなのか、単なる個体差なのか、よくわかりませんでした(汗)。


中低域をみると、公式グラフでは130Hzくらいまでフラットですが、実測では700Hzより下がなだらかにレベルダウンしています。これは、測定に使用しているエンクロージャーが公式では大容量の密閉箱(いわゆるJIS箱)であるのに対し、私の測定では5リットルと少容量なのが影響していると考えられます。

フォステクス編でもあった、110Hz付近のディップがこちらでも出ていますね。やっぱり、自室の癖(定常波?)なのかなぁ?。





[周波数特性] PIONEER(パイオニア) OMP-600 (バスレフ型・実測)
[周波数特性] PIONEER(パイオニア) OMP-600 (バスレフ型・実測)


続いて、バスレフ型エンクロージャーとして動作させた場合の周波数特性です。


中高域に変化はありませんが、バスレフ共振によって85Hz付近を中心にしてレベルが上昇しています。密閉型の場合よりはバランスが良くなっていますが、700Hzより下の帯域がだら下がりの傾向は変わっていません。

それでも、フォステクスOMF800Pの同エンクロジャー(バスレフ型)の測定結果よりはバランスが良いですね。これはOMF800Pの方が中高域の音圧レベルが高く、相対的に低域不足になっているためと思います。

このエンクロージャーはバスレフ共振周波数が85Hzくらいになっていますが、130Hz付近を中心に大きなディップができてしまっています。共振周波数が低すぎるようですね。

ムック冊子のP05~ 「ユニット開発者が考えたエンクロージュア」には作例が3機種載っていますが、そのうちの2機種(BSP000, BSP001)では、バスレフ共振周波数が100Hzくらいに設定されているようでした。私が実測した周波数特性を見た感じでも、そのくらいがちょうど良いと思います。





まとめ

Stereo誌編集部が意図したのかちょっと勘ぐってしまいますが(笑)、今回の企画は実質的に フォステクス vs パイオニア のスピーカーユニット競作であり、ムック購入者が勝敗を決める構図になっていますね。まあ、音質という好みが十人十色なものを扱っている以上、白か黒かみたいに単純明快な決着がつくとは思えませんけどね。

それが功を奏したのか分かりませんが、どちらのユニットもフェーズプラグの採用とか、磁気回路の強化等お金がかかっていると思われる部分があり、ムックの付録なのに頑張っているな、という印象を受けました。


音質についてですが、フォステクス編の場合と同様に焼酎ペットボトルエンクロージャーの状態(バスレフ型)で記事を執筆しながら音楽を聴いていたので、その所感を残しておきます。

エンクロージャーが1つしかないのでモノラル(というか右チャンネルのみ)ですし、短時間の試聴のため参考程度にご覧ください。

OMF800Pが金属系振動板に対し、こちらはオーソドックスなパルプコーンです。パルプコーン中毒の私にはこちらの方が心地よく感じました(汗)。まあ、これは好みの問題なので、あくまで私がそう感じたという話です。

高域はさすがに小口径なので、フルレンジにしてはきれいです。このくらいの口径のコーン型ツィーターもあるくらいですからね。

OMF800Pがウェットな傾向のサウンドだとしたら、OMP-600はドライ傾向のサウンドでしょうか?。とは言ってもEV 209-8Aみたいに、極端に乾いたサウンドではないですけどね。

サックスはこちらの方が存在感がありますね。ドラムセットのハイハットの音も金属系振動板キラキラした音とは傾向が違います。ヴァイオリン、クラシックギターなど弦楽器も良いです。

OMF800Pはちょっと尖ったところがあり、得意な音楽ジャンルを選ぶ傾向があるように感じたとフォステクス編で書きましたが、OMP-600はニュートラルでオールグラウンドなサウンドと感じました。逆の言い方をすると、OMP-600は優等生でなんでもそつなくこなすが、OMF800Pの得意分野では及ばないといった感じでしょうか?。


OMP-600のエンクロジャー製作について。実は、フォステクス編、パイオニア編の記事執筆と並行して、トリプルバスレフ型エンクロジャーの試作2号機を製作していました。こちらもいずれ記事にする予定ですが、この2号機がうまくいったらそれをベースとしてOMP-600のエンクロージャーを作ろうと考えていました。

しかし、これが失敗してしまい、いまのところ目処が立っておりません(汗)。OMF800Pの方もどうしようかなぁ・・・(汗々)。


「フォステクス編」はこちら


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