スピーカーシステム改造[KENWOOD LS-SK3-L] ~改造編~

今回は前回の記事で掲載した方針を元に改造を行います。

このスピーカーは、ケンウッドのミニコンポRXD-SK3MDという製品の付属品です。





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スピーカーシステム改造[KENWOOD LS-SK3-L]




改造

改造方針(再掲載)

  • ツィーターの周波数特性が良いので、クロスオーバー周波数をもっと下げて受け持つ帯域を広げたい。
  • ネットワークにフィルムコンデンサーを使いたい。
  • ツィーターにバックキャビティーを持たせたい。
  • ウーハーの駆動力を上げて共振周波数を少し高めにとった面積の広いバスレフポートを駆動することにより低音を豊かに再生したい。
  • スピーカーターミナルを付けたい。
  • ユニットを鬼目ナットでしっかり固定したい。
  • ウーハーとツィーターのレベルあわせをしたい。


改造方針に対応した改造内容を挙げて行きます。

  • ツィーターの周波数特性が良いので、クロスオーバー周波数をもっと下げて受け持つ帯域を広げたい。
  • ネットワークにフィルムコンデンサーを使いたい。

    ツィーターの周波数特性を確認ところ5kHz前後でクロスさせるのがよさそうです。しかし、ウーハーのインピーダンスが不明なため、周波数特性を測定しながら最終的なコンデンサーの容量を決めました。

    ウーハーに入れるコイルは0.25mH固定とました。0.25mHにした理由ですが、前述の通りツィーターと5kHz付近でクロスすると想定した場合、ウーハーが8Ωと仮定すれば0.25mHで5kHz前後がカットオフ周波数となるためです。

    各々のユニットのインピーダンスが不明の場合、コンデンサーとコイルの定数を手探りで決定するのは、素人の私には難しい作業です。そのため、コイルの値を決め打ちすることにしました。また、このウーハーは元々フルレンジ的な使われ方がされており、コイルなしでも問題がないため、こちらを固定としました。


  • ツィーターにバックキャビティーを持たせたい。

    ツィーター取付け穴の裏側に、ダイソーで売っているH100×W100×D6(mm)のMDFを4枚重ねて貼りあわせたものを作り、それをバックキャビティーとしました。

    貼りあわせたMDFの4枚うち、2枚にはツィーター取付け穴と同じサイズの穴を開け、他の2枚は穴を開けない構造としました。それを貼り付けることにより、バッフルのツィーター取付け穴込みでφ57×D24(mm)サイズのバックキャビティーを作成しました。


  • ウーハーの駆動力を上げて、共振周波数を少し高めにとった面積の広いバスレフポートを駆動することにより低音を豊かに再生したい。

    駆動力を上げるためにリング型フェライトマグネットを、ウーハーのマグネット裏に反発しあう方向に貼り付けました。貼り付けたリンク型マグネットは、ウーハーのマグネットと同サイズです。

    またパスレフポートの面積は、ウーハーの振動板面積(66cm^2)の40%程度まで広げました。(H3cm×W9cm = 27cm^2の長方形断面ポート)ポート長は17cm、共振周波数は約82Hzとなりました。オリジナルのポートはウーハーの振動板面積の30%程度なので10%増加しています。


  • スピーカーターミナルを付けたい。

    ターミナルをエンクロージャー背面に付けました。ネジ止め式ターミナルの方が音質的に有利ですが、ミニコンのスピーカーなので使いやすさを優先してバネ式のワンタッチタイプを選択しました。


  • ユニットを鬼目ナットでしっかり固定したい。

    ウーハー、ツィーターともに鬼目ナットで固定しました。


  • ウーハーとツィーターのレベルあわせをしたい。

    今回の改造ではツィーターの再生範囲を低域方向に広げる予定のため、ウーハーにはツィーターとの相互干渉を防ぐためにコイルを入れてハイカットをしています。

    オリジナルの状態では、ウーハーにはコイルが入っておらず、フルレンジ的な使われ方がされていました。元々直結だったものにコイルを入れることにより音質は(微小ですが)落ちるはずで、レベル合わせをするためにアッテネーターを入れると更に音質が落ちる恐れがあり、レベル差もたいしたことはないので見送ることにしました。




改造内容の詳細図
改造内容の詳細図

背面板はくり抜いて取っています。改造後の色つき(橙、赤)部分が改造した箇所です。



ここからは、改造過程の写真を掲載します。

マグネット強化
マグネット強化

ウーハーユニットにはマグネットをエポキシ接着剤で貼り付けています。



ユニットの制振補強
ユニットの制振補強

ツィーター、ウーハーの裏側にブチルゴムテープを貼り付けて制振と補強をしています。



背面板くり抜き
背面板くり抜き

内部加工をする前に、背面板をくり抜いています。



内部加工の様子
内部加工の様子

ツィーターバックキャビティ、補強材、吸音材、鬼目ナット、配線などを行った後の様子。吸音材は元々付いていたものを利用しました。鬼目ナットは取付け後エポキシパテで補強しています。



完成後の様子
完成後の様子

完成後の様子。写真に写っているツィーターバックキャビティの中にあるフェルトは、実際には使いませんでした。(ツィーターにブチルゴムテープを貼り付けたため奥行きが長くなり、フェルトがあると入らなかった。)



完成後の様子(内部)
完成後の様子(内部)

ウーハーの裏部分にコイルをエポキシ接着剤で固定しています。



完成後の様子(背面)
完成後の様子(背面)

バスレフポート開口部と、スピーカーターミナル。フロントバッフル以外はフェルトを貼り付けました。



測定・試聴編に続く...


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tag : オーディオ スピーカー スピーカー工作 KENWOOD ケンウッド LS-SK3-L

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Re: No title

改造ダイスキ 様

コメントありがとうございます。

ご質問の件、回答します。

この機種のエンクロージャーの背面板はそれほど厚くなかっため、彫刻刀をノミのように使ってふちを削り取り外しました。削った部分の凹凸はヤスリ掛けをして平らにしています。

強引に取り外しただけで、特に高度なことはやっていません(汗)。

No title

背面板は接着剤で貼り付いていると思いますが、どうやって取り外したのか教えていただけないでしょうか?

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