スピーカーユニットメモ ~8cmフルレンジユニット マークオーディオ OM-MF5~

Stereo編 ONTOMO MOOK「これならできる 特選スピーカーユニット マークオーディオ編」付録


8cmフルレンジユニット マークオーディオ OM-MF5


Stereo編 ONTOMO MOOK「これならできる 特選スピーカーユニット マークオーディオ編」(表紙)
Stereo編 ONTOMO MOOK
「これならできる 特選スピーカーユニット マークオーディオ編」
マークオーディオ OM-MF5(表)
マークオーディオ OM-MF5(裏)
マークオーディオ
OM-MF5






関連記事リンク







仕様
  • マークオーディオ OM-MF5
マークオーディオ OM-MF5
OM-MF5
[寸法図] マークオーディオ OM-MF5
寸法図


  • 規格・T/Sパラメーター
    • 形式: 8cmコーン型フルレンジ
    • 定格インピーダンス: 4Ω(*1)
    • ボイスコイル直流抵抗(Revc.):
    • 最低共振周波数(Fs): 124Hz
    • 振動板投影面積(Sd): 0.0028m^2(28cm^2)
    • 等価柔軟性空気体積(Vas): 0.9Ltr
    • 振動系機械コンプライアンス(Cms): 0.80mm/N
    • 振動板質量(Mmd): 1.96g
    • 振動系可動等価質量(Mms): 2.05g
    • 力係数(BL): 2.62Tm
    • 機械的共振先鋭度(Qms): 2.58
    • 電気的共振先鋭度(Qes): 0.79
    • 総合共振先鋭度(Qts): 0.60
    • 出力音圧レベル(SPLo): 85.4dB
    • 定格入力(Power): 8W(Nom), 16W(Peak)(*1)
    • クロスマックス(Xmax): 3.5mm (1way)
    • 再生周波数帯域: 70Hz~25kHz超(*2)
    • 実効振動半径(a): 2.99cm(*3)
    • マグネット外径, 厚さ: φ60mm, 13mm(*4)
    • 総質量: 320g(*4)
    • バッフル開口寸法: φ72~83mm(*4)(*5)
    • 付属品: ガスケット x2枚, 取付け用木ネジ x10本
(*1): ユニット本体 マグネット裏面シール印刷より引用。
(*2): ムック冊子 P07~「マークオーディオ代表 マーク・フェンロン氏が語る 付録ユニットOM-MF5 その驚愕の性能とは?」より引用。
(*3): 振動板投影面積(Sd)から計算した値です。
(*4): 私が実際に測定した値です。参考程度にご覧ください。
(*5): バッフル開口寸法をφ72~80mm程度にする場合、端子基盤が干渉するためザグリ加工が必要な場合があります。

※スピーカーケーブル・ファストン端子は付属しません。





[周波数特性(公式)] マークオーディオ OM-MF5
周波数特性(公式)


[インピーダンス特性(公式)] マークオーディオ OM-MF5
インピーダンス特性(公式)


※音楽之友社・公式HP、および、ムック冊子より引用させて頂きました。





特長

ムック冊子 P07~ 「マークオーディオ代表 マーク・フェンロン氏が語る 付録ユニットOM-MF5 その驚愕の性能とは?」より OM-MF5 の特長について抜粋させて頂きました。詳しくはムック冊子をご覧ください。

  • 再生時における動作の安定性

    マークオーディオ社製品共通の特長である、低質量・ロングストローク・広範囲な音の広がりを持った仕上がり。

    低質量・ロングストローク振動系を安定動作させる独自技術により、歪を最小限に抑えている。また、それによりムック読者は、このユニットの様々な楽しみ方を、より広い選択肢から選ぶことができる。



  • 周波数特性

    可能な限りフラットな周波数特性を目指しており、人の聴覚で最も敏感な400Hz~4kHz(BBCが提唱するもの)の電話帯域においては、特にフラットであるよう注意を払っている。無響状態での計測では400Hz~12kHzの帯域において、音圧レベルの振れ幅が±4dB程度の範囲に収まっており、とても安定したレスポンスが得られている。

    また、12kHz~20kHzの高音域では、リスニングポイントがスピーカー軸上から外れた場合の音圧低下を考慮し、あらかじめ音圧レベルを上げるように工夫している。



  • インピーダンス

    多種多様なアンプでの使用を考慮。半導体アンプでも真空管アンプでも確実に良い音で再生できるドライバーユニットを読者およびユーザーは求めている。それに対応するため、自由空間インピーダンス特性にあるピーク(Fs124Hz付近)より上の帯域では30kHzまで4Ω~7.5Ω範囲のインピーダンス上昇に収まっており、ほぼフラットな特性になっている。これは、出力の小さいアンプを使用してこのドライバーを鳴らすユーザーには極めて有利。

    また、このドライバーをマルチウェイスピーカーシステムのツィーターとして使用することもできる。その場合、ネットワークは極めてシンプルな設計で実現可能。



  • 取り付け

    表面取り付け、埋め込み取り付けの両方に対応。フレーム(フランジ)幅を広く取り、気密性を保つのに十分な大きさを確保。取り付けのしやすさに配慮した設計になっている。





所感

毎年恒例の夏休みにあわせて発売される、Stereo編 スピーカーユニット付録ムック2018年版「マークオーディオ編」です。

昨年同様、Stereo誌8月号にスピーカーユニットが付録するのではなく、Stereo誌8月号と同時発売のムックに付録します。





 Stereo編 ONTOMO MOOK「これならできる 特選スピーカーユニット マークオーディオ編」(上)  
Stereo編 ONTOMO MOOK「これならできる 特選スピーカーユニット マークオーディオ編」(左)Stereo編 ONTOMO MOOK「これならできる 特選スピーカーユニット マークオーディオ編」(表)Stereo編 ONTOMO MOOK「これならできる 特選スピーカーユニット マークオーディオ編」(右)Stereo編 ONTOMO MOOK「これならできる 特選スピーカーユニット マークオーディオ編」(裏)
 Stereo編 ONTOMO MOOK「これならできる 特選スピーカーユニット マークオーディオ編」(下)  


ムック冊子と付録ユニットが入った段ボール箱が、大きな表紙(のようなもの)に包まれているような構造になっています。しかし、背表紙、裏表紙に見える部分は実はユニットが入った段ボール箱そのものです。

以前は、段ボール箱の部分を簡易エンクロージャーとして使用することができ、ユニットを取り付ければとりあえず音を出すことができました。しかし、このギミックは完全に廃止されてしまったようです・・・(涙)。


ユニットを鳴らすには何らかのエンクロージャーを用意する必要がありますが、自分で設計・製作が難しい方は同時発売の「Stereo編 ONTOMO MOOK スピーカー工作の基本&実例集 2018年版」にマークオーディオ OM-MF5 に対応するバスレフ型エンクロージャーキットが付録するので、そちらを入手してくださいということのようです。






表紙をめくった様子


表紙をめくった様子です。左側にムック冊子が見えます。





ムック冊子を取り外した様子


ムック冊子を取り外した様子です。右側が冊子、中央は裏表紙、左側がユニットを梱包している段ボール箱です。



  • ムック冊子 ~CONTENTS~
    • P02~
      「初心者でも迷わない! はじめてのスピーカー工作」
      テキスト: 生形 三郎 氏(オーディオアクティヴィスト)

    • P07~
      「マークオーディオ代表 マーク・フェンロン氏が語る 付録ユニットOM-MF5 その驚愕の性能とは?」 聞き手 編集部

    • P12~
      「スコット・リンドグレン氏がお薦めする 付録ユニットOM-MF5向け エンクロージュア4選」

    • P14~
      「マークオーディオ 製品ラインナップ&ショップ」

    • P16~
      「エンクロージュアキットでスピーカーを作ろう オンラインショップ「ONTOMO Shop」オリジナルエンクロージュアキット」
      生形 三郎 氏(キット設計・文・写真)

    • P20~
      「表紙のスピーカーを作ってみよう! カリスマショップオーナーが指南する オリジナルスピーカー製作」 オーディオみじんこ 荒川 敬 氏(文・写真・写真説明)

    • P24~
      「コンテストに参加してみよう」






付録ユニット梱包箱(内箱)を取り出した様子
付録ユニット梱包箱(内箱) 拡大


付録ユニット梱包箱(内箱)を取り出した様子です。右側の丸い穴から保護カバーが取り付けられた状態のユニットが見えます。

左側はユニットが隠れて見えませんが、これはユニット保護カバーの上にシール状のガスケットが2枚重なって載っているためです(見えているのはガスケットのはく離紙)。






付録ユニット梱包箱(内箱)を開いた様子


付録ユニット梱包箱(内箱)を開いた様子です。





付属品一覧


付属品一覧
  • OM-MF5本体 x2本
  • ガスケット x2枚
  • 取付け用木ネジ x10本(ビニール袋入)

ガスケットはスピーカーユニットのフレーム(フランジ)裏に貼り付けて使います。






保護カバー
保護カバーを外した様子


ユニット本体には透明な合成樹脂製の振動板(コーン)を保護するためのカバーが付いています。






マークオーディオ OM-MF5(表)
マークオーディオ OM-MF5(裏)


上でも写真を掲載していますが、あらためてマークオーディオ OM-MF5の表側(左)、裏側(右)の様子です。


エッジ側から中心への傾斜が緩やかな銀色コーン。コーン中央には、中心に小さな丸いくぼみがある銀色のセンターキャップが飛び出しています。


ユニット裏側には、
---------------------------
Stereo
Model OM-MF5
Full Range
(マークオーディオのエンブレム)
IMP.4 Ohm
Power 8W Nom. 16W Peak
Made in China
---------------------------

の印刷がされています。





側面(端子基盤側)


端子基盤の様子。端子は金メッキされています。


端子の幅にプラス、マイナスで違いはなく、左側がプラス端子、右側がマイナス端子です。写真では分かりにくいかもしれませんが、端子基盤に「+」、「-」の刻印があります。


前述のとおり、コーンの傾斜が緩やかで浅いです。振幅が大きく取れる、溝の深いダウンロールエッジ採用。ラウンドフレーム(フランジ)の幅も広く取付けがしやすそうです。

マグネット径はφ60mmですが、厚みが13mmもあります。マグネット径なら昨年のフォステクス OMF800P がφ65mmで一回り大きいですが、厚さは10mm。

しかし、フェライト磁石は素材の磁気抵抗が高いため、厚みを増やしてもあまり磁束密度は上がらないので、マグネット径を大きく取る方が有利です。そのため、トータルでは互角といったところでしょうか?。






側面(錦糸線)


錦糸線の様子。

ボイルコイルボビンより直接引き出されています。コーン(振動板)の傾斜が浅いため、ボビンが一般的な口径8cmフルレンジユニットより長く見えます。ただし、振幅が広くとれる設計のユニットのため、実際に長めなのかもしれません。

ダンバーで隠れて見えませんが、ボイスコイルはロングタイプになっていると思われます。






ユニット側面(別角度)


ユニット側面、端子基盤の反対側の様子です。

上の錦糸線の写真でも分かりますが、ボイスコイルボビン径とセンターキャップ径が同じくらいに見えますね。特に公表されていませんが、メカニカル2Wayなのかもしれません。






コーン部拡大
エッジ部拡大
コーン部拡大(横から)


コーン部の拡大写真(上)、エッジ部の拡大写真(中)、横から見たコーン部写真(下)です。


ボイスコイルボビン径と同じくらいの口径のセンターキャップには、中央に円形のくぼみがあります。

エッジは合成樹脂系素材のダウンロール形状ですが、一般的なダウンロール形状とは違い、深い溝のような構造です。

ラウンド形状のプレスフレームは幅が広く、ネジ穴が5つあり、しっかりと固定できるようになっています。また、フランジのふちが外側に折り曲げ加工されており、強度を確保しています。






FOSTEX FE87, OMF800Pと比較(表)


他機種の口径8cmフルレンジとの大きさ比較をしてみようということで、手持ちのフォステクス FE87(生産終了品)と、昨年のStereo編ムックの付録であるフォステクス OMF800Pを引っ張り出してきて、並べてみました。

FE87のコーン紙は、本来もっと白いのですが、時間経過とともに黄ばんでしまっています(汗)。また、布エッジも塗布されている合成樹脂が軟化してベトベトになっており、ほこりが付着してしまっています。掃除しても取れません(汗々)。購入したのは20年以上前のはず。


FE87とOMF800Pのフレームサイズは同じ、OM-MF5はラウンドフレームと言うこともありますが、一回り以上大きく、取付けしやすそうです。5点ネジ止めであることも音質には有利です。

エッジは、FE87とOM-MF5がダウンロール形状、OMF800Pはアップロール形状です。OM-MF5のダウンロールエッジはFE87と比較して凹部分の幅が狭いですが、溝が深くなっています。

エッジ糊代がFE87のみコーン裏面のため、振動板の面積が見かけ上一番大きく見えますが、実効振動半径(a)は、FE87とOMF800Pが3cm、OM-MF5が2.99cmとほとんど同じため、振動板投影面積(Sd)は同等と見て良さそうです。






FOSTEX FE87, OMF800Pと比較(裏)


裏側の様子です。


マグネット径の大きさ順は OMF800P > OM-MF5 > FE87 ですが、FE87は防磁型なのでキャンセルマグネット付で、且つ、マグネットが金属ケースに覆われており奥行きがかなりあります。しかし、厚さ13mmのフェライトマグネットを持つOM-MF5と奥行きは同等でした。

Qts(Q0)は、FE87: 1.08, OMF800P: 0.64, OM-MF5: 0.60 となっており、FE87はキャンセルマグネット付でもマグネット径が小さく、磁気回路が弱いユニットです。






測定

周波数特性・インピーダンス特性を測定しましたので、掲載します。


測定にはこちらの記事で掲載している内容量5リットルの焼酎ペットボトルエンクロージャーを利用しました。

エンクロージャー形式はバスレフ型ですが、ダクトを吸音材でふさいで密閉型として動作させたケースと、バスレフ型として動作させたケースの2種類の周波数特性・インピーダンス特性を測定しています。



焼酎ペットボトルエンクロージャー(正面)
焼酎ペットボトルエンクロージャー(裏面)


測定に利用した、内容量5リットルの焼酎ペットボトルエンクロージャーです。

もともと、口径10cmのユニットを取り付けるための穴が開いていました。そのため、100円ショップダイソーで販売されている 100x100x6tmm のMDF材でサブバッフルを作り、OM-MF5 にあった開口径に変更しています。

裏面を見ると、ペットボトルの注ぎ口がダクトとなっています。注ぎ口(ダクト開口)に吸音材を詰め込むことにより、密閉型エンクロージャーとして動作させています。



  • 使用ソフトウェア・測定環境

    デジタルオーディオエディタ Audacity
    高速リアルタイム スペクトラムアナライザー WaveSpectra V1.51 efu氏
    入力信号: サインスイープ 15Hz~20kHz
    FFTサンプル数: 65536
    マイク位置: ユニット軸上1m
    エンクロージャー容量: 5リットル

    ※Audacityのノイズジェネレーターにてサインスイープ信号(15Hz~20kHz)を生成、測定時に再生しています。





  • 周波数特性

[周波数特性] マークオーディオ OM-MF5 (密閉型・実測)
[周波数特性] マークオーディオ OM-MF5 (密閉型・実測)
[周波数特性] マークオーディオ OM-MF5 (密閉型・合成)
[周波数特性] マークオーディオ OM-MF5 (密閉型・合成)


先ずは、密閉型エンクロージャーとして動作させた場合の周波数特性から。


比較しやすいように、実測グラフとマークオーディオ社 公式発表のグラフを強引に合成した画像も合わせて掲載します。公式グラフは30kHzまでプロットされていますが、実測では20kHzまでなので、20kHz以上はカットしています。また、実測の110Hz付近にあるディップは自室の癖(定常波?)です。無視してください。


300Hz~20kHzの帯域は公式と概ね同一となっています。細かいところを見て行くと、10kHz以上にある高域共振と思われる2つのピークが実測の方が高くなっています。これは個体差によるものなのか、それともエージングでこなれてくると徐々に下がってくるのか不明です。

公式グラフに見られる1kHz~1.25kHz付近にある落ち込みが、1.25kHz~1.5kHzに少々ずれていますね。これも原因不明です。


中低域をみると、公式グラフでは100Hzくらいまでフラットですが、実測では300Hzより下がなだらかにレベルダウンしています。これは、測定に使用しているエンクロージャーが公式では大容量の密閉箱であるのに対し、私の実測では5リットルと少容量であることが影響していると考えられます。

大容量の密閉箱では空気バネの力の影響をほとんど受けません。そのため、Fsの周波数上昇がなく、Fs(124Hz)共振による振幅増大が130Hz付近のピークを作っていると考えられます。そのため、100Hzくらいまでフラットに伸びていると考えられます。

小容量密閉箱での実測の場合、空気バネの力が強く働くためFsが上昇します。また、空気バネの力がFs共振や、音響インピーダンスが低くなる(長岡先生風に言うと空振りする)低域では振幅が大きくなるのを抑え込むため、耐入力は上がりますが、音圧レベルは低下します。

また、公式グラフの50Hz以下がフラットになっている件ですが、私の実測では素直にレベルダウンしているので、公式では測定で入力している信号が50Hz~30kHzの範囲になっていると見て良さそうです。






[周波数特性] マークオーディオ OM-MF5 (バスレフ型・実測)
[周波数特性] マークオーディオ OM-MF5 (バスレフ型・実測)


続いて、バスレフ型エンクロージャーとして動作させた場合の周波数特性です。110Hz付近にあるディップは密閉型の場合と同様に自室の癖(定常波?)です。無視してください。


150Hzから上の帯域はあまり変化がないようです。後で出てきますが、バスレフ型エンクロージャーのインピーダンス特性を測定しており、それによるとダクトの共振周波数(Fd)は116.5Hzくらいになっているようでした。

その付近の帯域は、ちょうど部屋の影響によるディップになってしまい、バスレフ共振の効果が分かりませんが、一応150Hz~250Hzの帯域で少々の音圧上昇がみられます。

ちなみに、ムック冊子P12~「スコット・リンドグレン氏がお薦めする 付録ユニットOM-MF5向け エンクロージュア4選」で紹介されている、小型ブックシェルフ・バスレフ型エンクロージャーのFdは90Hzに設定されていました。

公式の周波数特性、実測・密閉型の周波数特性を見てもFd=116.5Hzは高すぎる感じです。70Hz~90Hz付近が無難そうです。


また、不可解なのが60Hzにあるピークです。本来こんな位置にピークが出るはずがないのですが、考えられる原因としては、ダクトから放射された逆相成分が、ちょうどマイクの位置でユニットからの直接放射と合流、距離差により同相になって強め合っているのかもしれません(音響迷路の効果)。






  • インピーダンス特性

[インピーダンス特性]  マークオーディオ OM-MF5 (ユニット・実測)
[インピーダンス特性] マークオーディオ OM-MF5 (ユニット・実測)


インピーダンス特性の測定結果です。インピーダンス特性のグラフは事前に200Ω(実測198.2Ω)のセメント抵抗を取り付けてサインスイープ信号を入力。0dBの位置に直線を描くように校正しています。


先ずは、ユニットをエンクロージャーに取り付けない状態での測定結果から。

Fsのピークの周波数は124.5Hzとなっていました。公式の発表のFsが124Hzなのでかなり正確に測定できています。


また、Fsピークより上の帯域の一番インピーダンスが低い位置より、定格インピーダンスを読み取ってみました。

一番インピーダンスが低い位置の周波数は545.7Hz、値は-31.92dBとなっていました。

0dBの位置が198.2Ωなので、198.2Ωを-31.92dB(約0.0253512863倍)すると約5Ω。

公式のインピーダンス特性を見てみると、545.7Hz付近は明確に5Ωのラインを下回っているし、ユニット裏面のシールにも「IMP.4 Ohm」と書いてあるので、定格インピーダンスは4Ωのはずですが・・・。

素人測定なので、正確な値にはなりませんね(汗)。






[インピーダンス特性]  マークオーディオ OM-MF5 (密閉型・実測)
[インピーダンス特性] マークオーディオ OM-MF5 (密閉型・実測)


次に、5リットル密閉型エンクロージャーに取り付けた状態のインピーダンス特性です。

共振のピーク周波数は133.3Hzになっていました。密閉型エンクロージャーに取り付けたことにより、エンクロージャー内の空気バネの力によって、Fs=124Hzから少々上昇しています。






[インピーダンス特性]  マークオーディオ OM-MF5 (バスレフ型・実測)
[インピーダンス特性] マークオーディオ OM-MF5 (バスレフ型・実測)


最後に、バスレフ型エンクロージャーに取り付けた状態のインピーダンス特性です。

バスレフの共振周波数は前述のとおり、116.5Hz。周波数が高い方のピークと、低い方のピークが近いためふたこぶのような山の形になっています。

また、周波数が低い方の山が高い方よりも低くなっており、ダンプドバスレフ(共振が抑えられたバスレフ)傾向になっています。

密閉型でのインピーダンス特性を見ても、Fsが124Hz -> 133.3Hzと大して上昇していないため、空気バネの力があまり強く働いていない感じです。このユニットには5リットルの容量は大きすぎるようですね。Vasの値からみても3リットル前後が良さそうな感じです。






まとめ

ここまで、マークオーディオ OM-MF5の適当なレビューをだらだらと書いて来ましたが、まとめると・・・、


使いこなしについては、やはりQtsの値から見ても、バスレフ型での使用が適当そうです。奇をてらった使い方をするのも面白いとは思いますけどね(笑)。


また、音質についてですが、焼酎ペットボトルエンクロージャーの状態(バスレフ型)で記事を執筆しながら音楽を聴いていたので、その所感を残しておきます。

エンクロージャーが1つしかないのでモノラル(というか右チャンネルのみ)ですし、短時間の試聴のため参考程度にご覧ください。

音出し第一声を聴いた時は「ん!?、かなり個性つよい?」と焦りましたが、30分程鳴らしていたらそれも鳴りをひそめ、今度は低域がほとんどなし、中域が引っ込み気味で高域のみのシャリシャリした音に変化。

さらに3時間くらい鳴らしていると、低域、中域も出てきてバランスが取れた音に徐々に変化してきて、ほっとしました(笑)。意外とエージングに時間がかかるユニットなのかもしれません。

金属系振動板にありがちな、メタリックな音はうまく抑えられていますが、やはり、高域はアルミニウム振動板のフォステクス OMF800P 同様にペーパーコーンとは音の傾向が異なりますね。金属系振動板の特有の繊細ですがキラキラした高域です。これは好みが分かれそうです。

フォステクス OMF800P のレビューの時と同じようなことを書いていますが、やはり高域の個性が有利に働く場合と、不利に働く場合があるように感じます。

弦楽器等の表現は良いですが、ドラムセットのハイハット等のシンバル系の音は OMF800P と同様に私には違和感がありました。もっと鋭くて少々耳障りなくらいの音が出てくると良いのですが、鋭さがコーティングされて柔らくてキラキラした音になってしまっています。

音楽ジャンルで言うとクラシック、ジャズ向きでしょうか?。ポピュラー音楽では少々歪んでいても良いので、もう少し迫力が欲しい感じがします。

クラシックはソロや小編成向き。オーケストラは50Hzくらいまでフラットに出て欲しいので、焼酎ペットボトルエンクロージャーの状態では荷が重いです。

ただし、ダブルバスレフ型、バックロードホーン型、共鳴管型などの低域を伸ばせるエンクロージャー方式の採用や、ウーハーを追加してマルチウェイにするなど、工夫次第では化けるかもしれません。



このユニット専用のエンクロジャーを作りたいとは思っており、設計プランも数ケース考えてはいるのですが、置き場所の問題が・・・(汗)。それに、昨年のStereo編ムック付録ユニット2機種がまだ手付かずなので、いつ作るかは今のところ未定です(汗々)。

とりあえず、以前作った失敗作のトリプルバスレフ型エンクロージャーに取り付けて鳴らしてみようかな?と、考えています。


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