CLASSIC PRO(クラシックプロ) ED3402 + H4403 用スタンドを作ってみました。~測定・試聴編~

前回の製作編に続き、CLASSIC PRO(クラシックプロ) ED3402(ドライバー) + H4403(ホーン)について、周波数特性の測定・試聴を行います。







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CLASSIC PRO(クラシックプロ) ED3402 + H4403 用スタンドを作ってみました。





測定

ドライバーのみで使用することはありえないため、自室のメインスピーカーである、FOSTEX(フォステクス)のフルレンジユニットFE208EΣを使用した共鳴管型スピーカーとED3402を接続して測定、試聴を行います。

ED3402にコンデンサー1個を直列に接続して、さらにそれをFE208EΣに対して並列に接続して使用します。(下の写真が接続した様子。)


共鳴管型スピーカー FOSTEX(フォステクス)FE208EΣ + CLASSIC PRO(クラシックプロ) ED3402 拡大

共鳴管型スピーカー FOSTEX(フォステクス)FE208EΣ + CLASSIC PRO(クラシックプロ) ED3402 全体

共鳴管型スピーカー
FOSTEX FE208EΣ + CLASSIC PRO ED3402




使用ソフトウェア・測定条件

多機能 高精度 テスト信号発生ソフト WaveGene V1.40 efu氏
高速リアルタイム スペクトラムアナライザー WaveSpectra V1.40 efu氏
コンデンサー容量:3.67μF
カットオフ周波数:約5.4kHz(-6dB/oct)
マイク位置:FE208EΣ,ED3402中間点 軸上1m
入力信号:サインスイープ 20Hz~20kHz


周波数特性(FE208EΣ+ED3402 カットオフ5.4kHz 正相接続)
FOSTEX FE208EΣ + CLASSIC PRO ED3402(カットオフ5.4kHz 正相接続)

周波数特性(FE208EΣ+ED3402 カットオフ5.4kHz 逆相接続)
FOSTEX FE208EΣ + CLASSIC PRO ED3402(カットオフ5.4kHz 逆相接続)


あり合わせのコンデンサーを使用したので最適な容量と言えるのか分かりませんが、以前紹介したホーン型ツィーターAKAI HT87でも5kHz付近で接続できていたのでおおむね問題ないと思います。

ドライバーの再生帯域(5.4kHz以上)では、正相接続、逆相接続とも中域に対して5dB~10dB位低くなっています。AKAI HT87のときもそうですが、もう少し能率が高いツィーターを使った方がよりフラットに近づきそうです。

実はED3402を購入するときに、CPD44II という機種とどちらにするか悩みました。出力音圧レベルは平均値なのでそのまま鵜呑みにするのは危険ですが、ED3402が98dB、CPD44IIが105dBとのことなので、それだけで判断すればCPD44IIの方が適していたのかもしれません。(実際は特定の周波数でピークやデップがあったり、高域は指向性の問題もあるので、公式の周波数特性を確認すべきです。)

ただし、CPD44IIはED3402の上位機種のようで、その分高価なため(まあ、音質も上位なのかもしれませんが)、コストパフォーマンスが悪い(笑)と判断して買うのをやめました。私の場合、高域が出過ぎない方が好みなので問題ありません。

全体では25Hz~20kHzがおおむねフラットです。以前スーパーウーハーを作っていますが、正直なところ必要ないよなぁ(汗)。背が高い(2.1m)ため転倒防止のために壁に近づけて置いている影響でしょうが低音出過ぎ(汗)。

さすがは自作スピーカーのオーソリティ 長岡鉄男氏 考案の共鳴管方式スピーカーだけあって、フルレンジ + ツィーターでこれだけのワイドレンジを達成しているスピーカーは他に例がないでしょう。

正相接続、逆相接続のどちらでも極端な違いがないので、どちらで通常使用するか迷ったのですが、中域での荒れが少ない逆相接続で使用することにしました。試聴はすべて逆相接続で行っています。



試聴
  • 所感
SR(PA)用途のドライバーなのでメタルダイアフラムのカンカンした荒々しい音を想像していたのですが、そのような先入観があると面食らうかもしれません。鳴らし始めはちょっと硬い音かな?と思いましたが、しばらく鳴らしているうちにこなれて来て癖の少ないおとなしい音になりました。ホーンのデッドニングが効いているため、余計におとなしくなっている可能性もあります。

このドライバーが組み込まれている SRスピーカー CSP8 / CSP8P / CSP10 / CSP10P はどのような音がするのか、比較対象として非常に興味があります。残念ながら聴いたことはありませんが、SRスピーカーの合成樹脂製ホーンに手間のかかるデッドニングがされているとは思えないので、ドライバーが同じとは言っても音の印象は違うかもしれません。

まあ、ドライバーが同じと言ってもホーンが違う(H4403 ではなく H3401 が使われている模様)ので、そちらの差のほうが大きいかもしれませんが(汗)。ハードオフでたまに見かけるので、値段しだいではドライバー取り目的で買ってみるのもいいかもしれません(笑)。

周波数特性上では少々荒れ気味だったので、視聴上でも荒れがあるのかな?と思いましたが、そんなことはなく滑らかな音だと思います。また、やさしい音なので切れ込みとかそういう類を求めるタイプのドライバーではなさそうです。

以前紹介したホーンツィーターのTechnics(テクニクス)EAS-5HH10と、AKAI(アカイ)HT-87のどちらに音の傾向が近いかというと、AKAI(アカイ)HT-87寄りの音だと思います。


  • ミュージックソース別インプレッション
  • ジャズ

Moanin':Art Blakey & The Jazz Messengers




悪くはないのですが、ちょっと物足りなく感じました。ハイハットなどのシンバル系の音がやさしく聴こえます。ジャズに限って言えば、癖があってもいいので切れ込みが欲しくなります。もしくは、コーンツィーターのようなスパーンスパーンという音の方が合っているように思えます。





ハモンド・オルガン・トリビュート




ハモンドオルガンは良い感じで鳴っていました。この辺は好みの問題なのかもしれないですが、やはり私にはシンバル系の音がやわらかく感じらえれます。音自体は悪くないだけに、もう少しエッジが立っていてくれれば・・・という欲求不満になりそうです(笑)。




  • クラシック

パッヘルベルのカノン バロック名曲集:オルフェウス室内管弦楽団





滑らかな優しい音なのでバイオリン、管楽器、チェンバロは良いです。ただ、ソフトドーム型ツィーターのシルクのような肌触り(?)の音とは方向性が違います。エッジは尖っていませんがホーンツィーターの音から逸脱している訳ではなさそうです。





バッハ:教会暦によるオルガン・コラール集 :ヘルムート・リリング




長岡鉄男氏 ご推薦のCDです。教会堂のうなり(定常波?)が録音されているらしく、トラック7の冒頭などが分かりやすいですが、スピーカーのコーンがふらふら動きます(笑)。さすがに20Hz以下の音は収録されていても聴こえませんが、10~40Hz付近の音が豊富に収録されているので、曲によっては頭を押さえつけられるような感じがします(笑)。

収録時のマイク配置がどのようになっていたのか分かりませんが、残響成分はわりと控えめに、自然な感じに入っています。前述の超低域と、高域のコンビネーションで教会堂の空気感は表現されていると思います・・・思いますが、体調とか体質にもよるでしょうけど、私の場合は長く聴いていると頭が痛くなってきます(笑)。





  • ボーカル

SIREN:平沢進




ボーカルものが全くなかったので、最後に平沢師匠のSIRENを聴いてみました。

平沢氏の音楽は、単体で聴くと気持ちが悪く感じる音がいたるところに散りばめられていますが、それらが融合することにより、全体では気持ちの良いサウンドになっている…と私は思っています。

このアルバムはSIRENと言うだけあって、本当にサイレンの音が入っています。サイレンは緊急時に鳴り響くものなので、あまり気持ちのいい音ではないはずです。しかし、このアルバムでは壮大に鳴り響き、氏の伸びやかなボーカルと合わさって心地よい音に聴こえ(てしまい)ます。

ボーカルの伸びは 高能率フルレンジ + 共鳴管方式 の真骨頂なので元々良いですが、それに癖の少ない高域が加わってサイレンを壮大に鳴り響かせます。




まとめ

SR(PA)用のドライバー、ホーンですが、荒々しい音ではないのでホームユースでも結構使えるのでは?と思います。

ドライバ + ホーン の組み合わせでも安価なので、他の安価なホーン型ツィーター(たとえばFOSTEX FT17H等)の購入を考えている場合は、こちらも選択肢に入れるのは悪くないと感じました。

競合しそうな価格帯の他の製品を見渡しても、私が知る限りバッフル板に取り付けるタイプのみで、単体で自立して設置できるタイプはないです。フルレンジの高域補正のように後から追加で設置したい場合に必要となってくるスタンドを作る手間と費用は変わらないと思います。

要注意の点があるとしたらサイズが大きいことでしょう。置き場所が確保できるのか事前に確認をしておくのが無難です。置き場所が狭い場合はホーンをH3401に変えるか、FOSTEX FT17H等を選ぶ方が良いでしょう。

癖が少ない素直なやさしい音なので、フルレンジの高域補正にも向いていると思います。対象は出力音圧レベルが95dB~98dB位のフルレンジユニットになると思います。使い方としては、ED3402にコンデンサー1個を直列接続して、それをフルレンジに対して並列接続する形になると思います。



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