pioneer(パイオニア)スピーカー S-F21-W-LR を買ってみました。~その2(分解編)~

こちらの記事で紹介した、pioneer(パイオニア)S-F21-W-LRの内部がどのようになっているのか興味があったので、ユニットをはずしてみました。特にエッジレスウーハーがどのような構造になっているのか興味があります。

pioneer S-F21-W-LR 関連記事
レビュー編
分解編(この記事)
補修・改造編
ネットワーク改造・試聴編


pioneer(パイオニア)S-F21-W-LR(分解1)
ウーハーつぶれ

まずは、ウーハーのつぶれている方から分解してみました。分解したついでにユニットの修理もやってしまいたいので、その確認も兼ねています。



pioneer(パイオニア)S-F21-W-LR(分解2)
ネジ穴のアップ

エンクロージャーのフロントパネル(前面の黒い化粧板)に4ヶ所開いているサランネットを固定する穴は、実はフロントパネルを固定するネジ穴も兼ねています。

この穴には円筒形ゴムが刺さっており、これがネジ隠しになっています。マイナスドライバーの先端で引っ掛けて引っ張るとはずれます。はずすとその後ろからネジが出てきます。


pioneer(パイオニア)S-F21-W-LR(分解3)
はずしたネジと円筒形ゴム

円筒形ゴム、ネジをすべてはずしました。



pioneer(パイオニア)S-F21-W-LR(分解4)
フロントパネルをはずした様子

フロントパネルにはツィーターとダクトパイプが取り付けられており、手前に引くとそれらがごっそりとはずれました。本物(?)のバッフル板はその裏に隠れていました。

ウーハーユニットは本物のバッフル板に取り付けられていました。



pioneer(パイオニア)S-F21-W-LR(分解5)pioneer(パイオニア)S-F21-W-LR(分解6)pioneer(パイオニア)S-F21-W-LR(分解7)
フロントパネル全景

かなり丈夫にできていたのでパーティクルボード製かと思っていたら、実際は合成樹脂モールド製でした。少しがっかり・・・。

大量に生産する必要があるので、組み立てやすさを考慮したから生まれた構造なのでしょうが、スゴイことになっています。自作じゃまずやりません(笑)。

この構造では、フロントパネルとバッフル板の間に隙間ができてしまうので音質的に不利なはずです。ツィーターの裏にはフェルトが貼られていましたが、その他の部分にはなにも対策はされていなくて、空洞になっていました。

鳴き止めが目的だと思いますが、ダクトパイプにはガムテープが貼られていました。ダクトパイプをバッフル板の穴にガシャン(笑)とはめ込む構造となっているため、これ以上太くできないんでしょうね。コストの関係もあると思います。できればブチルゴムにして欲しかった。

ダクトパイプの付け根にはエア漏れを防ぐためにウレタンテープが貼られていました。長い年月で風化してぼろぼろになっています。触るとべとべとしており、手にこびり付いてきます。これは除去するしかないですね・・・。



pioneer(パイオニア)S-F21-W-LR(分解8)
pioneer(パイオニア)S-F21-W-LR(分解9)
エンクロージャー内部

エンクロージャー内部を強引にデジタルカメラで撮影してみました。

吸音材(フェルト)は、ダクトパイプの裏側を中心に貼られていました。エンクロージャー内部の空気スチフネスを下げるためというよりは、ユニットの裏側から出てくる中高域がダクトから漏れ出るのを防ぐのが目的だと思います。



pioneer(パイオニア)S-F21-W-LR(分解10)
ドーム型ツィーター(表面)

振動板の周りに4つのネジがあります。これをはずせば分解できそうです。

ネジをはずせば振動板がボイスコイルごと磁気回路から分離できると思うのですが・・・。接着剤で固定されていたりすると厄介です。できれば、楽に分解できて欲しい(笑)。



pioneer(パイオニア)S-F21-W-LR(分解11)
ドーム型ツィーター(裏面)

ツィーター裏面には、
PIONEER
FDDE61-53D

TAIWAN R.O.C.
PT-587 6D23
・・・と、印刷がされていました。
写真に写っているのはキャンセルマグネットの方です。かなり大型のマグネットが2枚付いています(防磁型)。



pioneer(パイオニア)S-F21-W-LR(分解12)
エッジレスウーハー(表面)

フレームの奥行きがかなりあります。センタキャップの中心にはメッシュつきの内圧抜きの穴が開いているように見えますが、これはメッシュ状のシールが貼ってあるだけで、実際に穴が開いているわけではありません(笑)。



pioneer(パイオニア)S-F21-W-LR(分解14)
エッジレスウーハー(裏面)

奥行きがとても長いユニットです。また、複雑な構造のフレームになっています。フレームは残念ながら(笑)合成樹脂製でした。エッジレスのため、エッジの代わりに2つのダンパーが振動系を支える構造になっています。

コーンに近い側の大きなダンパーが、コーン背面をふさぐ構造になっています。この構造でバスレフ共振(ヘルムホルツの共鳴器)がうまく動作するものなのかと思いましたが、ダンパーには気密性がない素材が使われているため問題はないようです。

キャンセルマグネット付きです(防磁型)。



pioneer(パイオニア)S-F21-W-LR(分解13)
pioneer(パイオニア)S-F21-W-LR(分解15)
エッジレスウーハー(側面)

ボイスコイルボビンがとても長く、ボイスコイルとコーンの間に2つのダンパーが接着されています。振幅が大きく取れるようにロングボイスコイルになっています。

ボイスコイルボビンには、ボビン内の圧力抜きが目的と思われる穴が数ヶ所開いていました。センターキャップに穴を開ける方が構造的に簡単だと思うのですが・・・。

エッジレスユニットなので、ユニット前面側と背面側の気密性がもともと高く取れない構造のため、気密性の低下を少しでも避けるために、前面側にできる限り穴を開けたくなかったのかもしれません。

錦糸線はボイスコイルから直接出ています。



pioneer(パイオニア)S-F21-W-LR(分解16)
pioneer(パイオニア)S-F21-W-LR(分解17)
pioneer(パイオニア)S-F21-W-LR(分解18)
エッジレスウーハー(ダンパーアップ)

ダンパーの構造を分かりやすいように角度を変えて撮影してみました。コーンに近い側に大きなダンパー、ボイスコイルに近い側に小さいダンパーがある様子が分かると思います。

フレームの裏側には、
SWM1044
3 9759
の印刷があります。



pioneer(パイオニア)S-F21-W-LR(分解19)
ネットワーク(回路図)
ネットワークの様子

ネットワークは端子板と一体型になっていました。ウーハーはネットワークスルーでフルレンジ的な使われて方をしていると想像していたのですが、予想は外れてコイルが入っていました。

ウーハーには0.56mHのフェライトコアコイルが1つ入っており、カットオフ周波数1.7kHz(-6dB/oct)のローパスフィルタ。ツィーターには2.2μFのバイポーラ電解コンデンサが1つ入っており、カットオフ周波数12kHz(-6dB/oct)のハイパスフィルタとなっていました。

ウーハー、ツィーターともに正相接続で、クロスオーバー周波数は6~7kHzあたりになるのかな?。

pioneer(パイオニア)スピーカー S-F21-W-LR Rチャンネル(周波数特性 サインスイープ)
S-F21-W-LR(周波数特性 サインスイープ20Hz~20kHz)

ローパスフィルタのカットオフ周波数がずいぶんと低いような気がしますが、前回の記事で測定した周波数特性を見た限りでは、ウーハーの能率がツィーターより高いようなので、ウーハー側のカットオフ周波数低くして早めにレベルダウンさせているのかもしれません。また、4.5kHz付近にウーハーのものと思われるピークがあるので、これを抑えたいという理由もあるのかもしれません。しかし、クロスオーバー付近の周波数特性の乱れが気になる(笑)。

せっかく分解したので、次回はいろいろ改造(改悪(笑))をやっていきたいと思います。
続く・・・
関連記事


にほんブログ村 PC家電ブログ オーディオへ
にほんブログ村

にほんブログ村 PC家電ブログ ピュアオーディオへ
にほんブログ村

テーマ : オーディオ
ジャンル : 趣味・実用

tag : オーディオ スピーカー

コメントの投稿

非公開コメント

広告
Google検索
プロフィール

meridianstar

Author:meridianstar
元システムエンジニアの成れの果ての姿。
詳しいプロフィール:はじめに

contact
※ブログ内容にそぐわない質問の場合、お答えできないことがあります。ご了承ください。

Twitter:meridian15
ニコニコ動画:ヤサコ
pixiv:ヤサコ

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

記事一覧
最新記事
広告
カウンター
注目しているもの
リンク(企業)
リンク(お友達)
  • Bond's Lab
    音楽とオーディオとDIYをこよなく愛する ボンド君 氏 の趣味サイト。

  • 試行錯誤
    試行錯誤 氏 のプログラミングお勉強ブログ。

このブログをリンクに追加する
RSSリンクの表示
参考書籍
にほんブログ村
QRコード
QR
Powered By FC2ブログ

今すぐブログを作ろう!

Powered By FC2ブログ

にほんブログ村